投稿

上手(かみて)と下手(しもて)って?

イメージ
 【上手(かみて)と下手(しもて)って?】 意外と知らない人も多い「上手」と「下手」 映像制作、とくにコンサート・舞台系の現場では頻出ワードなので覚えておきましょう。 🎭 上手(かみて) 観客(客席)から見て 右側 ※ステージ側から見ると 左 になるので注意。 🎭 下手(しもて) 観客(客席)から見て 左側 ※こちらもステージから見ると逆になります。 ✨ なぜそう呼ぶの? 能舞台や神事では、神や貴人(上位者)が向かって右側に配置される慣習がありました。 👉 神座(かみざ)=右側 👉 下座(しもざ)=左側 この呼び方が転用されたとされています。※諸説あり 😵 たまにある誤解 「上手=上方漫才(大阪)が由来」という説がありますが、上方漫才の成立は明治末以降なので 時代的に合いません。 🎬 実際の現場ではこう使う 🔸「もっと右に寄って」 🔸「左からライト当てて」 と言うと、どちら基準かで混乱することがあります。 👉 そこで 🔹「もっと上手に寄って」 🔹「下手からライト当てて」 と指示すると、全員が同じ方向で認識できるため安全です。 ⚠️ 注意点  メールや文章だと 🔸上手(かみて) 🔸上手(じょうず) が混在して 混乱しがち です。 特に上手(かみて)を「上(かみ)」と略す方がいるので要注意 です。 📌 例: 「上からテロップを出す」 → うえ(上方向)? → かみ(右側)? ✏️ 文脈によってはフリガナを付けると事故防止になります。

映像編集プロの現場|TV番組編

イメージ
【映像編集プロの現場|TV番組編】📺✂️ 今回は 30分のトーク番組 を例に、TV番組編集がどのような流れで進むのかを解説します。 局内制作ではなく、制作会社に外注されるケースを想定しています。 また局や番組、制作会社によって進め方が違うことも多いので、「私のところではこうしてる」などがあれば教えてください! 1⃣ 仮編集(オフライン編集) 番組の完成形を決める、最も重要な工程です。 場所は 🔸制作会社内 🔸オフラインセンター ディレクターが一人で編集する場合もありますが、エディターが付くケースも多いです。 不要部分を削り、順番を入れ替えながら試行錯誤。 撮れ高によっては 1週間以上かかることもあります。 🔸オープニング/エンディングなどの決まりパートはこの段階で入れる 🔸CM位置も確定しており、完成尺までキッチリ詰める 🔸BGMやSEは入っていないことも多い 🔸仮ナレーションは ディレクターやADの声で入れるのが一般的 またこの段階から並行して、 CG・テロップ・イラスト・音効などの発注も進めます。 2⃣ 社内試写 制作会社の 🔸プロデューサー 🔸先輩ディレクター などが参加します。 ここで大きなダメ出しが入ると、 修正 → 徹夜 になることもしばしば。 修正を重ね、局試写に備えます。 3⃣ 局試写 局プロデューサーや担当者が参加。 内容のチェックだけでなく、放送基準・表現面での指摘も入ります。 ここで修正が入り、 仮編集 → 再試写  を何度か繰り返すことも珍しくありません。 4⃣ 本編集(オンライン編集) 場所は主にポスプロ。 エディター+アシスタントが付くことが多い 編集ソフトは EDIUSが多いが、最近はPremiereも増加 ここでは内容を大きく変えることは少なく、 🔸本番テロップ 🔸CG・イラスト差し替え 🔸カラコレやエフェクト処理 など、仕上げ作業が中心になります。 5⃣ MA(音仕上げ) ナレーターを呼んでナレーション収録🎙️ BGM・SEを本番用に差し替え、 放送基準に沿ってミックスします。 6⃣ 最終局試写 → 納品 完成版を局で最終確認。 局P・営業・編成などが立ち会うこともあります。 OKが出ればそのまま納品です。 ※ ごくまれに、放送直前で微修正が入ることもあります。

映像編集プロの現場|TVCM編

イメージ
 【映像編集プロの現場|TVCM編】📺🎬 今回は、TVCMの編集がどのような流れで行われているのかを解説します。 CM編集に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください! 1⃣ オフライン編集(仮編集)✂️ 撮影素材を、絵コンテ/Vコンテを元に仮編集していきます。 素材は、低スペックPCでも扱えるよう解像度やビット数を落としたデータ(Proxy)を使うことが多いです。 場所は制作会社内の編集室やポスプロ。 編集ソフトは、昔は Avid一択でしたが、最近は Premiere Pro もかなり増えています。 監督立ち会いのもと、試行錯誤しながらAタイプ・Bタイプ・Cタイプなど、複数パターンを作るのが一般的です。 この段階で👇 🔸仮テロップ 🔸仮CG 🔸仮ナレーション 🔸仮BGM・SE もすべて入れます。 合成やエフェクトも仮のもので、ここでは追い込みません。 カラコレは基本しませんが、Log素材だけ軽く見やすく調整することはあります。 途中から広告代理店の CD(クリエイティブディレクター)やプランナーが参加し、いわゆる「代理店試写」を行います。 この時点で意向を反映し、パターンが増減することもよくあります。 2⃣ オフライン試写 👀 オフライン編集と同日に行うこともありますが、安全を見て別日に設定されることも多いです。 まず、クライアントが来る前に 広告代理店の営業さん向けに事前試写を行い、各タイプの違いやおすすめポイントを共有します。 その後、クライアント(広告主)試写。 数パターンの中から選んでもらうのが基本ですが、内容によっては修正が入り、その場で対応することもあります。 OKが出たら👇 🔸オンライン編集用の EDL 🔸MA用の OMF などを書き出します。 この段階で、社内確認用としてデータを持ち帰られるケースも多いです。 3⃣ オンライン編集(本編集)🎨 ポスプロにて、カラコレ済みの本データを使用して仮編集を再現します。 編集環境は 🔸Flame 🔸Avid が多く、最近は Flame + After Effects の併用も非常に増えています。 ここで👇 🔸テロップ・CGを本番用に差し替え 🔸合成・エフェクトを本気で追い込み を行います。 広告代理店のチェックは入りますが、この段階では品質確認が中心で、大きな修正はま...

BGMは入り方が難しい

イメージ
【BGMは入り方が難しい🤔】 トーク番組や対談など、“話を聞かせる番組” でBGMを流すことは多いですよね。 入れたことがある方は分かると思いますが、BGMは終わりのタイミングより「入れるタイミング」の方が圧倒的に難しいんです。 初心者あるあるなのが、しゃべり出すタイミングと同時にBGMを入れてしまうパターン。 これだと、重要なしゃべり出しとBGMの効果が互いに打ち消されてしまいます。 🎵 入れるタイミングの基本ルール 🟥 話し始めの頭にはかぶせない MCやゲストの最初の一言は「番組の入口」。 邪魔しないよう、しゃべり始めて視聴者が話に入った頃を狙う。 🟥 質問の後の “返答の最初” にもかぶせない 対談ではリアクションや間が大事。 返答の一言目は必ずクリアに聞かせる。 🟥 説明パートに入ったタイミングで入れる 会話が落ち着き、説明・ストーリー・エピソードに入る瞬間はBGMが相性⭕️ 🟥 VTR明けはスタジオの空気に合わせて入れる 笑い・しんみりなど、空気を見せた後に、その雰囲気にフィットしたBGMを 🔇 “抜くタイミング” の注意点 🟦 オチや会話が盛り上がる直前にはBGMを消す セリフ強調になり、聞きやすくなる 🟦 話の最後の一言の前に締める 可能ならBGM側も軽いコーダーで終われると、まとまりが出る 📊 BGMを入れる割合 番組内容によって大きく変わりますが、私の肌感覚では 30~50% 程度。 街ブラ系・情報番組はもう少し多い場合も。 逆に、“ベタ敷き(常に流しっぱなし)” は逆効果。 🔸 BGMの効果が下がる 🔸 視聴者がうるさく感じる 🔸 現場音の臨場感が死ぬ ので、必要な場所にだけ “意味を持って入れる” のが理想です。 ⚠️番組の内容・構成によってはこの限りではありません。 またYouTube等では別の文法が使われるケースもあり、BGMなし・完全ベタ敷きを求められることもあります。 #動画編集 #映像編集 #Premiere

オブジェクトマスクツールは、プロの現場で使えるか?

イメージ
 【🎬オブジェクトマスクツールは、プロの現場で使えるか?】 Premiere 2026の新機能「オブジェクトマスクツール」は、AIを使って人物などを背景から簡単に切り抜くことができるツールです。 グリーンバックやブルーバックで撮影していなくても、マスクを作成可能です✨ これまでも After Effects のロトブラシなどで似たことはできましたが、 🔹精度が低い 🔹処理に時間がかかる ため、実務で使うのは難しいものでした。 ➡️今回この「オブジェクトマスクツール」を実際に試してみました 🔴 使い方 1⃣ タイムラインに素材を配置 2⃣ クリップを選択 → ツールの「オブジェクトマスク」で被写体をクリック 3⃣ このフレームのマスクが作成されるので、トラッカーを使って前後フレームにもマスクを適用 4⃣ 「割り当てられていないマスク」に「オブジェクトマスク01」が生成されるので、不透明度へドラッグ 5⃣ これで被写体以外が切り取られます ⚠ プロの現場での実用性 結論:CMや映画ではまず無理 🔸 髪の毛や動きのある部分の精度が低く、「お遊び」レベル 🔸 調整パラメーターが少なく、クライアントから修正が入る場合に対応しきれない バラエティ番組やWEB広告など、精度をそこまで求めない用途では素材次第でアリかもしれません。 💡 個人的な感想 キー抜きを前提としていない素材からここまで抜けるのは驚き 今後のアップデートで精度や調整機能が強化されれば、実務で使える可能性大

映像制作におススメ書籍

イメージ
 【映像制作におススメ書籍】📚🎬 先日、Premiereの使い方についてのおススメ書籍を紹介しましたが、今回は編集ソフトの操作だけでなく、映像制作全般を解説している書籍を紹介します。 比較的📖図書館に置いてあることも多いので、まずは借りて読んでみるのもOK。 ※あくまで私が良いと思ったものですので、購入する際はご自身で中身を確認してください。 1⃣ 映像制作モダンベーシック教本 以前もご紹介した王道本📕 映像の基本的な用語はもちろん、企画・撮影から編集・MAまで一連の流れをしっかり解説しています。 YouTube制作から、TV番組・CM制作会社のスタッフまで、幅広い層におススメできる一冊です。 https://amzn.to/457mS89 2⃣ 世界一わかりやすい動画制作の教科書 「世界一わかりやすい」と言いつつ、内容はもう一歩踏み込んだ構成になっています。 ややプロ寄りの内容なので、 🎬 制作会社1〜2年目の方に特におススメ。 ベテランの方も、自分の知識にムラがないかの再確認として読んでみると良いかもしれません。 https://amzn.to/49oEHSV 3⃣ 最前線のテレビ映像ディレクターが教える 動画プロモーション入門 こちらは📺現役TVマンが書いた本。 自社PRをしたい企業向けに書かれていますが、むしろクリエイターに読んでほしい一冊です。 プロモーション映像を「どう考え、どう組み立てるべきか」を深く掘り下げていて、実務的にも非常に参考になります。 https://amzn.to/4syKP29

動画撮影におススメの格安カメラアクセサリーブランド

イメージ
 【動画撮影におススメの格安カメラアクセサリーブランド】🎥🔧 動画撮影で使うアクセサリーって、高価なものが多いですよね。 そこで今回は、コスパ重視で選びたい人向けのブランドを紹介します。 📌 SmallRig カメラリグ(ケージ)、ブラケット、プレート、クランプなど、アクセサリー全般が豊富。 私もカメラケージとクランプはここのものを使っています。 💡 Neewer LEDライト・リングライト・スタンド・クランプなどが安く手に入るのが魅力。 格安レンズもありますが、無限遠が出ないなど個体差があるので注意⚠️ 私はカメラライトと固定NDフィルターを使っています。 📱 Ulanzi スマホ用マウント、アダプタ、ミニ三脚など、スマホ系アクセサリーが豊富。 個人的にはラベリアマイクがおススメ🎤 https://amzn.to/49w9ZG7 いずれのブランドも自社で企画し、実際の製造はOEM工場で作られることが多いようです。 そのため、ほぼ同じような商品が複数ブランドから出ていることもあります。 👉 その場合は、安い方を選んでOK! 🛒 すぐ必要な場合は Amazon ⏳ 時間がかかってもいいなら AliExpress もアリかもしれません。