なぜ30fpsではなく29.97fpsなのか?★
【🎬 なぜ30fpsではなく29.97fpsなのか?】
映像のフレームレートは「30fps」ではなく「29.97fps」が一般的です。なぜでしょうか?🤔
💡 理由:カラー放送移行時の技術的な問題
モノクロからカラー放送に切り替える際、互換性と干渉回避のためにフレームレートを 30fps → 29.97fps(1000/1001倍) に変更しました。📺⚡
⏳ 29.97fpsで起きること
🔸 30fpsとの差は1時間あたり 約108フレーム(約3.6秒) のズレが生じる
🔸 そのままだと「タイムコード」と「実際の時計時間」がずれてしまう
そこで生まれたのが ドロップフレームタイムコード(DF) です。
※注意:ドロップフレームは実際の映像フレームを削除するわけではなく、タイムコード上の番号をスキップして時刻と合わせる仕組みです。
🎬 ドロップフレームのルール
🔸 毎分の最初の2フレームをスキップ(タイムコード表記上で飛ばす)
🔸 ただし 10分ごとの頭(00, 10, 20, ... 分) はスキップしない
🔸 1時間ごとも例外ではなく通常どおりスキップする(つまり1時間経過時もスキップが入る)
📌 タイムコード例
🔹 00;00;59;29 → 00;01;00;02(1分経過で2フレ飛ぶ)
🔹 00;09;59;29 → 00;10;00;00(10分経過ではスキップなし)
🔹 00;59;59;29 → 01;00;00;02(1時間経過でもスキップあり)
⚙️ 編集での注意点
🔸 放送や納品で「実時間(クロック)とタイムコードを一致させる」必要がある場合は 29.97 DF(ドロップフレーム) を選ぶ
🔸 YouTubeなどのネット納品では 29.97 NDF(ノンドロップ) を使うことも多い(運用により異なる)
🔸 シーケンス開始前に 29.97 DF/NDF を必ず確認しておくこと(設定ミスで尺ズレが発生します)
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